2022.10.19 【電波時評】常識を捨て、論理に走ろう

 今年のノーベル物理学賞は「量子もつれ」現象の研究への功績で、仏パリ・サクレー大学アラン・アスペ教授、米クラウザー研究所ジョン・クラウザー博士、そしてオーストリア・ウィーン大学アントン・ツァイリンガー名誉教授の3氏に授与された。

 この現象は量子コンピューターの作動に不可欠のもので、その開発競争が激化している今日、受賞はそれほど驚きではない。しかもEPRの逆説で、かのアインシュタインでさえ結論を誤った理解が難しい問題でもある。<...  (つづく)