2022.11.02 【ケーブルテレビ特集】第48回日本ケーブルテレビ大賞番組アワード グランプリ総務大臣賞 キャッチネットワーク受賞

3年ぶりのリアル開催となった贈賞式

 「第48回日本ケーブルテレビ大賞番組アワード」のグランプリ総務大臣賞に、キャッチネットワーク(愛知県刈谷市)が制作した「FOR GOOD BAIT~自分らしい人生の終(しま)い方~」が受賞した。

 同アワードは、日本ケーブルテレビ連盟により、全国のケーブルテレビ事業者が独自に制作する優れた番組を顕彰するとともに、地域住民のための映像情報文化の更なる発展を目指して毎年開催されている。地域密着と地域貢献の観点を踏まえ、優れた番組や制作者を称えて、業界内で共有してコンテンツ制作力の向上や地域コンテンツの認知度向上に寄与する。

 今年も映像作品として優れた番組を評価する「コンペティション部門」、地域密着のケーブルテレビならではの番組づくりを評価する「コミュニティ部門」、応募者の裾野拡大や制作者の育成を目的とした「新人賞部門」の三つの部門に賞が贈られた。

 コンペティション部門には69作品、コミュニティ部門には77作品、新人賞部門には42作品、合計188作品の応募があった。その中から20作品が最終ノミネートに残り、各賞が贈られた。

 グランプリ総務大臣賞の「FOR GOOD BAIT~自分らしい人生の終い方~」には、柘植芳文総務副大臣より賞状とトロフィーが授与された。

 この作品は、愛知県の老舗ジャズ喫茶「グッドベイト」のマスターの神谷さんが亡くなるまで店に立ち続ける姿を撮り続け、人生の終末期における在り様を描いたもの。神谷さんと取材スタッフとの関係が生み出したこの作品には、神谷さんの71年の人生が凝縮されており、その表現力が高く評価された。

 準グランプリは、インフォメーション・ネットワーク・コミュニティ(長野市)制作の「いのちを紡ぐ~カイコと過ごした小学生の記録~」。小学3年生3人の成長とカイコの生態が織りなす2年間を記録した作品。

 4K特別賞は、ケーブルテレビ富山(富山市)制作の「天空の一本道」。立山黒部アルペンルートの除雪作業の一部始終を撮影した作品。4Kの圧倒的な映像美が評価された。

 コンペティション部門奨励兼NHK WORLD-JAPAN賞には、ぴ~ぷる(佐賀県唐津市)制作の「島の未来を守るために海のサムライの挑戦」。地域の課題に正面から向き合った作品として、島の美しい景色とともに島の若者たちの姿が自然体で柔らかく映る作品。