2022.11.14 欧州からも関心、日本の蓄電池 EU委員と住友電工社長が意見交換

シンケビチュウス委員(左)と井上社長=東京都内

 来日中の欧州委員会(EU)のヴィルギニユス・シンケビチュウス欧州委員(環境・海事・漁業担当、閣僚に相当)が11日、住友電気工業の東京本社を訪問。井上治社長と会談し、同社が手掛けるレドックスフロー電池事業を中心に意見を交わした。

 レドックスフロー電池は、イオンの酸化還元反応を利用して充放電をする蓄電池。長寿命で、発火性の材料を使わず、安全性が高いことなどが特徴。

 再生エネルギーに力を入れるEUだけに、系統の安定に資するこの電池に関心が寄せられ、来日を機に意見交換の場が設けられた。

 井上社長は、EUが進める欧州グリーンニューディールなど、グローバルな状況を踏まえつつ、サーキュラーエコノミーに貢献する事業展開をしている状況を説明。シンケビチュウス委員からは、同社の事業活動への評価とともに、リサイクルなどを含め、電池をめぐる新たな戦略作りに取り組んでいる状況が披露された。

(15日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)