2022.12.09 ドローン活用のソリューションをNTTコムが公開、レベル4解禁を受けて
NTTコミュニケーションズはドローンを遠隔地から制御するデモンストレーションを披露した=9日、千葉県浦安市
NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は、有人地帯で機体を目視できない状態で飛ばせる「レベル4」の飛行が解禁されたことを受けて、9日にドローン(小型無人機)事業の体験会を開いた。集まった報道陣に、インフラ点検や農業をはじめとする多様な業務に変革をもたらすドローンの可能性を示した。
体験会は、千葉県浦安市の浦安Dパークで開催。ドローンの利用拡大が進む「レベル4」時代を見据え、多彩なソリューションを披露した。
例えば、会場にいる操縦者が、約40キロメートル先のフットサルコート(さいたま市北区)にあるドローンを遠隔で制御するデモンストレーションを公開した。普及する「LTE(4G)」の通信網を活用したデモで、飛行するドローンが撮影した映像が会場のディスプレーに映し出された。
ドローンのレベル4飛行は、改正航空法の施行を受けて5日に解禁された。条件を満たせば、人が密集する住宅地などでもドローンを生かした荷物配送を実現できるようになる。
NTTコムはドローンを駆使して、農薬に見立てた水をピンポイントで散布するデモやボールを指定された場所に正確に配送するデモなども公開。5G&IoTサービス部ドローンサービス部門長の柏大氏は「クラウドやAI(人工知能)分析などのDX(デジタルトランスフォーメーション)につなげる取り組みで、バリュー(価値)を出していきたい」と意欲を示した。
(14日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)