2023.01.09 23年 各社の年頭訓示 情報通信

真正面から成長へ

 OKI・森孝廣社長 4月からは現在策定中の新たな中期経営計画を実行していく。成長へかじを切り、持続的な技術革新とそれを基盤とする価値ある商品サービスを創造し続けるため、売り上げ規模を維持するという発想ではなく、事業成長に真正面から取り組む。今の厳しい状況を共に乗り越え、持続的に成長する企業力をつけ、真に「社会の大丈夫をつくっていく。」企業に進化していこう。

お客に寄り添い成長

 大塚商会・大塚裕司社長 2023年のスローガンは「お客様に寄り添い、まるごとDXで共に成長する」。電子帳簿保存法やインボイス制度への対応、DXを推進し、ITを使って生産性を上げる。当社が持つ全ての力でお客さまに寄り添い共に成長するという理想に挑戦していきたい。昨年以上に前を向いて強い大塚商会にし、お客さまと共に成長する一年としたい。

新コンセプト策定

 ビジネスエンジニアリング・羽田雅一社長 高品質なシステム提供に加え、顧客とともに課題を見付け出して解決していく活動にますます注力したい。このほど当社の思いを明確にするために新たなブランドコンセプトを策定した。ブランドステートメント「未来まで、よりそい抜く」、パーパス「世の中に創造業を増やす」。これらを掲げ、One&Only企業となることを目指す。

理念の確立と共有

 アイコム・中岡洋詞社長 来年の創立60周年を「百年企業」への重要なマイルストーンの年と位置付け、本年の対処すべき重要課題として三つを掲げたい。一つ目が「理念の確立と共有」で、新しい中期経営計画の策定。二つ目に「意識改革」では、社内コミュニケーション活性化で社員の意識と社風の革新を目指す。三つ目の「商機拡張」は、市場シェアと売り上げの継続的伸長に資する基盤の確立で、販売チャネルの活性化が重要となる。60周年の飛躍へのステップを整える一年と致したい。

通信事業を世界展開

 楽天グループ・三木谷浩史会長兼社長 世界的に類のない独自の楽天エコシステム(経済圏)を通じて、幅広い分野で新しい価値を創出してきた。2023年は、モバイル事業でさらに自社回線エリアの拡大を進め、より便利で充実したサービスを届けていくことでエコシステムの進化が加速していくだろう。通信プラットフォーム事業の世界展開を本格化する年にしたい。

日本にインフラ投資

 グーグル・クラウド・ジャパン・平手智行代表 2024年にかけて日本のネットワークインフラに総額1000億円を投資する予定。23年には千葉県印西市にグーグルとして日本初のデータセンターを開設するほか、カナダとを結ぶ初の海底ケーブルの開通も目指している。DXの共通課題であるデジタル人材の育成でも今年は、開発者やエンジニアのクラウドスキル構築支援を強化していく。

セキュリティー強化

 A10・川口亨日本法人代表 2023年はセキュリティーリスクの変化への対応が求められる年になる。今後、分散クラウド環境でもトラフィック制御や負荷分散、セキュリティーなどの機能を提供していく。DDoS攻撃対策のサービスを拡張するほか、企業のDX推進・ゼロトラストネットワークの実現支援、5G・IoTの普及に伴う大容量高速通信のセキュリティーの担保に取り組む。