2023.01.13 【放送/機器総合特集】23年 年頭所感 日本CATV技術協会 内田茂之理事長
内田 理事長
CATV進化を技術で支援資格制度さらに充実
明けましておめでとうございます。旧年中皆さまから日本CATV技術協会の活動に寄せられましたご支援ご協力とご厚情に対しまして厚くお礼申し上げます。
2023年の年頭に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
昨年も新型コロナウイルス感染症に翻弄された一年でしたが、現在では、入国者の水際措置も大きく緩和され、多くの外国人観光客が日本を訪れるようになり、かつてのにぎわいが戻りつつあります。また、日本CATV技術協会においても、3年ぶりに「米国SCTEケーブルテックエキスポ視察ツアー」を実施するなど、リアルな活動を徐々に再開しております。新型コロナウイルス感染症の脅威はまだまだ続き、なかなか完全収束とはいかないとは思いますが、ウィズ・コロナ時代に対応しつつ、皆さまと力を合わせ乗り越えていきたいと思っております。
さて、日本CATV技術協会の事業活動では、地域密着型の重要なインフラであるケーブルテレビの光化促進を今後も積極的に図るとともに、ケーブルテレビの高度化・多様化に対応する知識の普及や技術・技能の向上に努めてまいります。
地上デジタル放送に関しても、総務省の行う地上デジタルテレビジョン放送方式の高度化に関する技術的条件検討や、調査、研究、開発などに関する情報収集等を積極的に行い、将来の規格・標準化に備え、IP放送等次世代地上放送ケーブル伝送の検討を進めてまいります。
昨年、新しい資格制度に変更したCATV技術者資格制度ですが、時間や場所の制約をできるだけなくし、受講受験者の利便性を高めたeラーニングおよびCBT(Computer-Based Testing)採用で高い評価を受けております。今後は、時代にマッチした資格制度として、その内容の充実を含め、さらに多くの方に受講・受験をしていただくよう、周知・広報に努めていきたいと思っております。
ケーブルコンベンション関連イベント「ケーブル技術ショー2023」は、〝ケーブル技術力により地域共創・地域DXをけん引し、持続可能な未来に向けて、ここからはじめよう〟といった意味を込めて、開催コンセプトを「Let,s start with Cable DX!」といたしました。
技術展示会は、7月20日(木)・21日(金)に東京国際フォーラムにて、オンライン展示会は今年から「メタバースイベント」として生まれ変わり6月28日(水)~8月31日(金)でそれぞれ開催いたします。さらなる進化を目指すケーブル技術ショー2023にご期待いただければと思っております。
今後も日本CATV技術協会は、会員各社、国、関係団体・機関等と連携して、重要インフラとなったケーブルテレビのさらなる高度化・普及・発展、信頼性の向上など、地域の安心・安全を守る技術者集団として〝ケーブルテレビの進化〟を技術面からサポートしてまいりますので、今後とも皆さまの変わらぬご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、皆さまの本年のご多幸とますますのご発展を祈念申し上げて、年頭のごあいさつといたします。