2023.01.18 【情報通信総合特集】ユニリタ 北野裕行社長

データなど3マネジメント力で支援

 2022年は本格的なデジタル社会の実現に向け、あらゆる面でデジタルトランスフォーメーション(DX)化の動きが加速した年だった。特にDXへの取り組みは、総花的なものから事業成果に結び付けるための現実的な取り組みへと変化している。これを実現するためには「顧客接点の変革」「データ活用による価値創造」「ビジネスプロセスの変革」が重要だ。

 当社グループは、データガバナンスの確立を支援する「データマネジメント」、カスタマーサクセスへ導く「サービスマネジメント」、業務プロセスの改革を支援する「プロセスマネジメント」の三つのマネジメント力を持つ。お客さまのDX推進を支援する上で実に相性の良い組み合わせになっており、手応えを感じている。

 現在、プロダクトサービス、クラウドサービス、プロフェッショナルサービスの3事業を軸に展開しているが、23年はお客さまのDX推進に関わる喫緊の課題に対し、セグメントを横断してソリューションやサービスを展開していく。

 プロダクトサービスでは老朽化した既存ITシステムをクラウド移行やアウトソーシングなどのソリューションで支援する。クラウドでは主力のITマネジメントサービス「LMIS(エルミス)」を軸にITサービスの品質向上を支援するとともに、リモートワークを安全に実現する「デジタルワークフォース」やカスタマーサクセスを支援するプラットフォーム「グローウィング」を提案していきたい。

 プロフェッショナルサービスでは、DX推進領域のコンサルティングや、業務パッケージと組み合わせたシステム開発やクラウド環境下でのシステム運用アウトソーシングなどの対応にワンストップで支援していく。

 これからはサステナビリティー経営が企業経営の根幹になりさまざまな業界でのオープンイノベーションが活性化すると考えている。三つのマネジメント力を強みにしたデジタルソリューションやITサービス、多くのお客さまと築き上げてきた信頼というブランドで、課題解決を支援していく。