2023.01.17 【半導体/エレクトロニクス商社特集】岡本無線電機 岡本崇義社長
岡本 社長
マニュファクチャリングシステム部 人材投資・強化に注力
岡本無線電機の昨年4~9月の状況は、上期として過去最高の実績となった。特に、物流向け関連や車載関連向けが好調だった。10月以降は受注の金額が横ばいの状況が続いている。岡本崇義社長は「2023年には踊り場になるかもしれないが、ネガティブには捉えていない。24年は高い水準になると期待する」と話す。人材強化で知識を高める。
これまでの状況は、売上高が単月単位で過去最高の実績を記録する時期もあったものの、後半になるにつれて横ばいの状況にあるという。4~12月のトータルでは高水準をキープしている。下期に入って踊り場になっているという。
同社では生産設備の企画提案から納入設置までトータルでサポートするマニュファクチャリングシステム部を強化している。現在、大阪、愛知、福岡の3拠点で体制を整えているが、今後①人材投資②人材強化-を図る。人材投資は、大阪や愛知で東側のサポートを行っているが、駐在などで体制を強化する。人材強化はスキルアップを図れる資格取得などを推進。「提案対象者と対等に話し合える知識を身に付ける」(岡本社長)という。
同社では重点事業として「自動車」「医療」「環境」の3分野への活動を国内で強化しているが、海外でも水平展開しようとしている。海外ではエリアごとに情報を共有しながら、知恵を出し合えるミーティングを定期的に行っている。「このようなミーティングを重ねることで商談力が高まると感じる。来年度も続けて行う」(岡本社長)方針だ。
直近では1月18日から20日までインテックス大阪(大阪市住之江区)で開催される第7回関西IoT&5Gソリューション展に出展。「安心安全を実現できるスマートファクトリー」をテーマに、商品のさまざまな用途や事例提案を紹介する。
岡本社長は「今期は増収増益を目指しているが、計画通りに推移している。社長に就任しての2年間は提案内容の強化など基本に立ち返り取り組んできた。来年度はこれまで取り組んできたことを継続し、実績を高めたい」と語った。