2023.01.17 【ミリ波】初釜の華やぎ
久しぶりに茶会に呼ばれた。コロナ禍でここ数年は思うように開けなかったそうだが、業界の賀詞交歓会などと同様、晴れ着姿の客が集う初釜の華やいだ雰囲気は心も浮き立つ▼特に心得や知識があるわけではないが、春をテーマに友との交歓を喜ぶ亭主の思いは用意された道具や和歌集を装丁した床の軸、生けた花などに表れる。説明を聞いているとそういう趣旨なのかと納得する▼花入の造り一つとっても、材料の竹の径から丈や切り出す窓の寸と割合を細かく決めているというから、モノづくり... (つづく)