2023.01.19 【LED照明特集】NVCライティングジャパン 森恒章取締役社長

森恒 社長

お客の多様化に対応 高付加価値品の訴求推進

 昨年は、年末にサッカーワールドカップで日本がドイツとスペインを撃破するという明るいニュースもあったが、年間を通すと、周期的なコロナのまん延やウクライナ紛争の継続といった暗いニュースが続いた印象の強い一年だった。

 事業環境としては、部材・物流費の高騰に加え、為替が円安に大きく進み、事業運営的には相当厳しい一年だった。

 そうした状況下で、当社は、お客さまの照明環境の質の向上に大きくシフトチェンジを図った。ボリュームゾーンをきれいに光るタイプの照明器具に集約し、東芝ブランドシーリングは全て均一な発光面にすることができた。併せて、ご好評いただいている導光板タイプやワイド調色タイプに間接光を搭載した新製品を発売し、お客さまの幅広い使用環境に合わせた製品群の充実に取り組んだ。

 今年も引き続き、お客さまの多様化に対応すべく、さらなる高付加価値製品の提案を進めていく。

 LEDシーリングは、消費効率を改善した製品を発売する。電気料金の大幅な値上げに伴い、電気代に対する家庭内での負担も大きくなっている。節電要請も予想される中、比較的使用時間の長い照明器具における省エネ性の改善は、お客さまの期待に応える製品群と考えている。

 また、ご要望の多かった20畳用の照明器具も春先に発売する。昨年発売した18畳用もご好評をいただいており、さらなる選択肢が広がるものと期待している。

 LED電球は、昨年末の調光用と併せて2月に高演色タイプを発売する。標準タイプに加え高付加価値ゾーンにも進出し、お客さまの細かな要求に対応していきたい。

 また、EC(電子商取引)中心となるが、昨年末には空間除菌機を発売した。現在は次亜塩素酸を使った3機種のみだが、今年はプラズマタイプを含めた多品種展開を図り、照明との2本柱を目指して注力していく。

 当社は設立から今年で5年を迎えた。絶えずお客さまの住環境改善を後押しできるメーカーであり続けると同時に、LED化の推進、安全性確保、SDGs(持続可能な開発目標)への対応などで、社会貢献し続けていきたい。