2023.01.25 「実装」技術一堂に 大型展示会ネプコンジャパンなど開幕 半導体トップや堀江氏講演も
大勢の聴講者が詰めかけた講演
電子部品をプリント基板に実装する技術などを一堂に集めた展示会「ネプコンジャパン」や、車載関連の「オートモーティブワールド」といった大型展示会が25日、東京ビッグサイトで始まった。27日まで。
コロナで、行動制限のない「5類」移行が見込まれる中、1400社が参加する大型のイベントとあって、会場は初日から大勢の来場者でにぎわっている。海外からの来訪者も目立つ。
ホールには、三菱電機をはじめ代表的な各社が集結。スマートファクトリーやカーボンニュートラル関連の展示が目立ち、デジタルツイン技術も活発。また、車載関連では、最近注目の乳幼児置き去り防止のソリューションなども披露されている。
講演も多彩。初日に登壇したソニーセミコンダクタソリューションズの清水照士社長兼CEOは、台湾TSMCの熊本県への立地に伴う投資や、イメージセンサーをはじめ、半導体関連の市場の伸びなどをを紹介した。
また宇宙ベンチャーを立ち上げた、ホリエモンこと堀江貴文氏は「ロケットは産業の総合格闘技。高性能なジャイロなど重要な部品・素材は日本製で調達できている」と指摘しつつ、「今後には懸念もある」と日本の製造業発展に期待した。
併催展
2展示会に併催で西ホールでは「ロボデックス」「スマート工場EXPO」などが開かれている。
製造業の省人化、自動化ニーズの高まりから多くの来場者で熱のこもった商談が繰り広げられている。デジタルマニュファクチュアリングが進み、FAとITのデータを一元的に管理するIoTプラットフォームや、AMR自動搬送ロボット)AGV(無人搬送車)などの展示が多い。
三菱電機は「スマート工場EXPO」に出展して、人の「勘」や「経験」をデジタル技術に置き換えるソフトウエアが人気を集めている。JUKI/JUKIオートメーションシステムズは「ロボデックス」に出展し、非実装分野を狙って製品化した外観検査機を主力展示している。