2023.03.10 量子コンピューターの初号機、ネット公開へ 理研が今月末にサービス運用開始

量子コンピュータ研究センター (RQC)のサイトから

 理化学研究所は9日、量子コンピューターの国産初号機について、今月末にクラウド公開やサービス運用を開始する方針を明らかにした。

 国産初号機は、昨年4月に策定された政府戦略「量子未来社会ビジョン」で今年度中の整備や、その後も、国際動向や研究開発の進捗などを踏まえ、進めていく方針が掲げられている。理研の量子コンピュータ研究センター(RQC、埼玉県和光市)が柱になっている。

 初号機は64量子ビットで、極低温の環境に置かれている。RQCの量子コンピューターを、制御装置や理研のサーバー、クラウドを介して、ユーザーに利用してもらう。

 ユーザーがアクセスすると、認証を経て、ジョブをパルス波形へ展開・制御するなどした上で、量子コンピューターで計算を実行、信号処理回路(FPGA)を通じて量子状態を取得し、統計処理をして、計算結果を返送する形になるという。

 理研は「新型計算機と予測アルゴリズム、データ整備を連携させ、未来の予測制御の科学を開拓する」としている。参画予定のベンチャー企業からも、関わる人材が増えることでイノベーションが起きるとの期待が寄せられている。
(14日付の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報予定です)