シャープは、高い省エネ性能を実現した42型モノクロ電子ペーパーディスプレー「ePoster（イーポスター）」（EP―421）を4月上旬に発売する。

　表示するための電力を一切消費しない電子ペーパーは、自発光せず外光を利用するため、明るい店舗や屋外など、既存の液晶ディスプレーでは設置が難しい場所での活用に優位性がある。

　同製品には、電子ペーパー分野の世界最大手「E Ink社」の電子ペーパー技術を搭載した。紙のような高い視認性と、必要なときに表示を書き換えることのできる電子ディスプレーの利便性に加えて、高い省エネ性能を実現した。

　表示を書き換えるときのみ電力を必要とするため、一度表示すれば電源を抜いた“消費電力0W"の状態でも表示を維持することができる。液晶ディスプレーを使用すると115Wほどの電力を必要とするため、電気代の削減ができる。

　デジタルイメージング営業推進部の荻島潔部長補佐は「費用だけでなく、二酸化炭素削減や森林伐採削減などSDGsに対応している」と話す。

　頻繁に情報をアップデートする不動産を扱う店舗や、電源が取りにくい場所が多いイベント会場での使用を想定する。

　価格はオープンで、市場想定価格は税抜き50万円前後。当初月産台数100台を目指す。

（後日電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）