2023.04.21 OKIが海洋事業強化 「国内唯一」の施設もリニューアル

公開されたバージ

 OKIは21日、グループで進める特機システム事業の説明会を、グループのOKIコムエコーズ(静岡県沼津市)で開いた。海洋ビジネス関連を特に強化し、民間関連を大きく伸ばして防衛関連と匹敵する規模に育てる。その柱に目する国内唯一の固定式海上計測バージ(はしけ)も公開された。

 戦略では、防衛関連で培った水中音響技術を民間市場に適用して開拓。洋上風力発電の適地探しや、水中ドローンなど海洋開発分野を強化する。国のプロジェクトなどへの参画も想定している。

 順調に進めば、現状200億円台の事業領域がほぼ倍増することになるという。

 その中核役になるのがOKIコムエコーズ。公開されたバージは「SEATEC Ⅱ」。秋の更新が予定され、海上試験・計測業務の効率向上や新ビジネス創出、自然エネルギー活用など活躍が期待される。事業費は約4億円の見込み。

(24日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)