NTTグループでイヤホンなどを手掛けるNTTソノリティ(東京都新宿区)が、120度の範囲で周囲の音をカットして人の声だけ届けるスピーカー「LinkShell(リンクシェル)」を発売する。NTTの持つ特許技術を実装した製品で、リモートワーク時のウェブ会議での利用を想定するが、自宅のリビングなどでも使いやすいよう、なじみやすいデザインにしている。

　貝殻をイメージしたデザインのリンクシェルは、NTTの特許技術「インテリジェントマイク(IML)」を搭載しているのが特徴。IMLは、2つのマイクに入る音の時間差を利用して音の方向を認識する「ビームフォーミング」、人の声の周波数を推測しそれ以外をカットする「スペクトルフィルター」を組み合わせたもので、特定範囲の人の声だけを拾う技術だ。

　120度モードを使えば自分の声だけ届けられ、360度モードを使えば複数人での会議にも対応する。

　バッテリーは充電時間2時間で最大8時間使える仕様。応援購入サービス「マクアケ」で17日からプロジェクトを開始した。一般販売時の価格は税込み3万2780円だが、マクアケでは25%オフの2万4585円などで買える。

　ソノリティにとってリンクシェルは、「nwm(ヌーム)」ブランドで発売した有線イヤホンと無線イヤホンに次ぐコンシューマー向けの第3弾製品。

　(18日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)