2023.06.14 富士通子会社、AIガバナンスの体制構築を支援 多様なリスクに対応

 富士通子会社でデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するRidgelinez(リッジラインズ)は14日、企業や組織が責任を持って人工知能(AI)を管理できるよう後押しすると発表した。

 同社は、急速に進化するAIの活用と同技術の安心・安全な利用を両立したいと考える企業や組織のニーズに対応し、AIガバナンス(統治)体制の構築支援を行うサービスの提供を始めた。

 AIの開発や活用に関わるルールとガイドラインの策定を手始めに、管理プロセスの整備やAIに潜むリスクの可視化もサポート。リスクがコントロールされている状態を最初の目標に据えて必要な体制を整えた上で、ガバナンスの高度化を目指す。AIを巡る環境の変化に即応し、「アジャイル(俊敏な)」型の改善プロセスを回すことも特徴だ。

 新サービスの背景には、利用者の指示に基づいて文章や画像などを自動生成する「生成AI」の活用が急激に広がる動きがある。これを機に情報漏えいや著作権侵害などAI活用に伴う多様なリスクに注目が集まり、社会から信頼されるAIの活用が企業や組織に求められるようになっている。
(後日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)