2023.06.27 「免許不要」の電動キックボード 長谷川工業が19.8万円で7月1日発売

「KS6 PRO」を説明する亀田宝寿プロジェクトマネージャー

 7月1日から、「免許不要」で乗れる電動キックボードがいよいよ買える。はしごや脚立など足場関連製品を手掛ける長谷川工業(大阪市西区)が、免許不要な一般向け製品「KS6 PRO」を7月1日に発売する。国の保安基準に適合した日本専用モデルとして電動モビリティー大手YADEA(ヤディア)と開発した製品で、価格は税込み19万8000円。

 7月1日に道路交通法が一部改正され、電動キックボードの規制が緩和される。これまでの電動キックボードは「一般原動機付自転車」(一般原付)に位置付けられ、法定最高速度が時速30キロメートルで、運転免許とヘルメットの着用などが必須だった。それが1日から「特定小型原動機付自転車」(特定原付)に区分が分かれる。

 特定原付は、時速20キロメートル、免許不要(16歳未満は運転不可)、ヘルメットが努力義務など、乗車の敷居が大幅に下がる。特定原付の中でも時速6キロメートルで走行するものには「特例」が付き、歩道も走れる。

 長谷川工業が売り出すKS6は、走行モードを切り替えれば歩道も走れる製品。国土交通省が創設した、特定原付における保安基準を全て満たした製品を認証する制度にも適合している。

 同社は昨年3月からヤディアの製品を取り扱い始め、一般原付区分の「KS5 PRO」を1000台ほど販売してきた実績がある。

(29日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)