立命館大学茨木キャンパス(大阪府茨木市)で7日、ベンチャー企業が3分間のピッチで競い合うイベント「ROCKET PITCH NIGHT KANSAI 2023」が行われた。現役の大学生を含む40組の起業家が、独自のビジネスをアピール。観客たちがスマートフォンからリアルタイム投票することで、優れたビジネスアイデアがアワードに選定された。

　ピッチイベントは、立命館とVenture Café Tokyo(東京都港区)の共催。東京では2019年から起業家500組、観客5000人が参加し、過去の参加者の資金調達額は累計100億円を超える、日本最大級のピッチイベントだ。

　関西での開催は、今回が初。オンラインを含む観客約550人が見守る中、起業家らは4分野に分かれ、自社の製品やサービスについて3分間という限られた時間で熱弁。

　観客らによる投票の結果、「医療・ヘルスケア」分野では、音声解析でメンタルヘルスチェックができるサービスを提案したPLEN Robotics Inc.(大阪市北区)、「ライフスタイル・教育」では、SNSを活用してPRから販売まで一貫サポートする、ぐるかい(東京都港区)と、発達障害の子供向けオンライン学習プラットフォームを提供するKachibinがアワードを受賞した。

　「食・環境・エネルギー・ソーシャル」分野では、大学内に菜園を設け食品ロス削減と多学部交流の場を目指すVeggy Connect、映像の制作のクリエイターがコラボレーション相手を探すためのウェブアプリを紹介したMatchHat、「IT／AI／IoT／AR&VR」分野では、日常とオンラインを融合するマスク型防音デバイスをアピールしたWearphoneがアワードを獲得した。