2023.07.27 マイク不要の「会議音響システム」公開 独ゼンハイザーなど3社が共同
天井に設置されたシーリング・マイクシステム「TCC 2」
ドイツの音響機器メーカー、ゼンハイザーは、三菱地所と米Q-SYSとの3社共同プロジェクトとして、ゼンハイザーのマイク不要で全員の発信が聞こえる「会議音響システム」が導入された南青山ビル西館テナント向け貸会議室の青山ツインレンタルミーティングルーム「サクサク」を公開した。
サクサクは、ゼンハイザーの会議用シーリング・マイクシステム「TCC 2」4台と「TCC M」1台で実現した「ボイスリフト(自己拡声)機能」を用いた高音質会議システムと、2台のPTZカメラと1台のフレックスレンズカメラが導入され、ソフトウエアで集中管理されている。TCC 2とTCC Mで収音、調整された音はQ-SYSの天井スピーカーから出力する。高度なシステムながらもタッチパネルコントローラーによって誰でも簡単に高品位な会議が可能になる。
TCC 2はユニット内部に28個のマイクを内蔵し、ソフトウエアで自動的に管理され、話者を特定し追従する「ビームフォーミング」機能などを提供。空調機器などのノイズ発生源を予め除外することも可能だ。
同社は先進の音響システム「ボイスリフト」搭載の革新的な会議室で、これまでの会議室とは全く違う体験を提供できると話す。
現在の会議室、Web会議システムにおける、収音のバラつきや、誰が話をしているのかわからない、設定が難しいなどの課題に対して、同会議音響システムを提案していくとした。
(28日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)