ソフトバンクの宮川潤一社長は2日、生成AT（人工知能）サービスの開発、販売を行う新会社「SB Intuitions（インテュイッションズ）」が今月1日から本格稼働したと明らかにした。日本語に特化した国産の大規模言語モデル（LLM）の研究開発に取り組む。

　宮川社長は2日に行われた決算会見で「生成AIの構築にはまずデータセットを作りアルゴリズムを開発した上で、モデルをトレーニングする必要がある。新会社にグループ内の経験者を集結させ、一気に作り上げることにした」と新会社設立の狙いを説明した。

　2023年度中に生成AIが開発できる高度なデータ処理能力を有する計算基盤を構築し、大学や研究機関、企業などを対象に早期のサービス展開を目指す。

　宮川社長は「日本語のデータセットで開発するので、日本の商習慣や文化に合ったものを提供できる」と述べ、行政や医療、交通、観光への応用を目指す考え。

　スマートフォンをはじめ、グループ会社のLINEやヤフーのサービスを通じて多くのユーザーに迅速に展開できるのが強みとしている。

　（電波新聞／電波新聞デジタルで後日詳報します）