2023.08.07 「超自動化」でサステナブルな生産 オムロンの電子部品事業、中国の現場に迫る
オムロンの上海工場
オムロンの電子部品事業は中国市場で、開発・製造・販売一体となった事業を展開している。自律的成長に向け、各工場で価値創出スピードを加速。そのなかで上海工場(上海市)では、品質を軸にした「超自動化」や、サステナブルなものづくりなど、グループをけん引している。
電子部品事業の傘下にある上海工場は市の中心部から車で約1時間。約80000平方メートルの敷地で、主に中華圏、次いで米州向けに生産を手掛ける。約600人が働く。
同社にとって深圳工場と同様、長期ビジョン達成に向けた電子部品事業成長に不可欠な工場。同事業が掲げる三つのトランスフォーメーションを実現。超自動化による事業成長とグリーンを両立するものづくり工場を目指す。直流化・電動化推進などカーボンニュートラル実現に貢献するできるリレー・スイッチなどを安定した品質で、かつクリーンエネルギーで生産している。
特に同工場はデジタル化の点で先駆的な活動を進める。品質・生産データの情報について、見える化・活用を図るリアルタイムシステムを、中国現地メンバー自らが構築。日本側でも一目でリアルタイムにそれらのデータがわかるシステムのベースを開発している。
ものづくりの情報、それぞれのライン、生産状況をすべて見える化し、ビッグデータを活用してものづくりの品質を高めるとともに、生産性向上に活用する。これを自社のグループ工場に展開するという流れだ。
その現場の取り組みに迫った。
(8日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)