2023.08.10 用紙対応力など強化 カラープロダクションプリンター リコーが旗艦モデル
フラッグシップモデル「RICHO Pro C9500」
リコーは、カラープロダクションプリンターのフラッグシップモデルとなる新製品「RICOH Pro C9500」を9日に発売した。商用印刷領域での多様化するニーズに応えるため、用紙対応力と自働化・効率化機能を強化した。
新製品は、グローバルの印刷市場で生産機として展開している「RICOH Pro C9210/C9200」の後継機。トナー印刷特有のがさつきを抑えた高画質と、高速プリントスピードや連続稼働時の高い安定性が特長。
同社が新たに開発した摺動(しゅうどう)定着方式を採用、定着時に用紙を滑らかに通過させ、均一な熱と圧力を加えることで、厚紙や凹凸紙に加え、最薄40グラム/平方メートルの薄紙にも対応可能となった。
また、新開発の本体制御システム「RICOH GC OS」を採用。さまざまな用紙の設定や調整、機器の利用状況やメンテナンスの管理に特別なスキルが不要となり、商用印刷の現場の業務効率化に貢献する。
秋には、同社の品質調整/管理技術である「Inline Quality Control テクノロジー(IQCT)」を強化した有償オプション「IQCT 拡張ユニット」の発売を予定している。
この拡張ユニットをRICOH Pro C9500に装着することで、印刷中の色の調整・安定化やモニタリングに加え、画像品質検査、画像位置ズレを検査する表裏見当検査、色の変動を検査する色変動検査を自働で行うことができる。
標準価格は3522万円(税別)。