2023.08.23 電動ドライバーのバッテリーでスマホも充電 中国ライトリーが日本市場に参入 共通電池で動く電動工具シリーズを10月発売へ

着脱式の小型バッテリーで駆動するライトリーの電動ドライバー

さまざまな電動工具を共通バッテリーで駆動できるさまざまな電動工具を共通バッテリーで駆動できる

 電動工具などを開発・製造する中国Litheli(ライトリー)が日本市場に本格参入する。10月頃をめどに、USBタイプCでの充電が可能な、着脱式の共通バッテリーで駆動する電動工具など「U20シリーズ」を順次投入する。

 これまでの電動工具にはそれぞれ専用の充電器が必要。ライトリーの電動工具は、スマートフォンの充電にも使える、モバイルバッテリーの使い勝手を併せ持った小型バッテリーで駆動するのが特徴だ。電動ドライバーや芝刈り機、高圧洗浄機、電動キャリーカートなどU20シリーズ共通の電源供給部にカセットのように差し込むことで使える。こうした電動工具は「世界初」(日本事業責任者の高文斌氏)とする。

 ライトリーは、電動工具を17年以上製造してきたLERA社傘下のブランドで、今年3月に日本法人を設立していた。U20シリーズと同じコンセプトで開発された、容量4000mAhのバッテリーで駆動するスティック掃除機や電動工具、筋膜リリースガンなど「U4シリーズ」を、アマゾンなどEC(電子商取引)サイトでテスト販売してきた。

 10~11月にかけて発売を目指すU20シリーズはその上位といった位置づけで、バッテリーを容量2万mAhに拡大させ、より高出力な機器を動かせるようにしている。USBタイプAとタイプCのポートが付いているため、モバイルバッテリーとしてスマホやパソコン(PC)を同時に充電することも可能だ。

 ライトリーは、DCモーターを採用したこれまでの電動工具を「DC1.0」とし、専用充電器を必要としない同社が開発した製品群を、デジタル時代の新しい電動工具として「DC2.0」と位置づけている。

(24日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)