2023.08.29 大阪で「中国遼寧省輸出商品展示会」 31日まで開催
150社が参加の遼寧省輸出商品展示会
中国による日本産水産物輸入の全面禁止や東京電力による処理水の海洋放出を巡り中国からの迷惑電話が相次ぐ中で、「中国遼寧省輸出商品展示会」が29日、大阪市内で始まった。日本のバイヤーとの打ち合わせも各社のブースで見られた。同展は同省政府主催、大阪商工会議所なども共催。会期は31日まで。150小間に省内の各社製品が展示されている。
展示内容は電気・電子部品、自動車用関連、電子材料、建材、食品、アパレル、医薬品など多彩。ある水産物加工業者は、中国が全面輸入禁止の一方で中国から日本へ輸出することについて「ビジネスレベルでは(相手との)信頼関係で成り立っており、日本の取引先は気にしていないと語っている」と意に介さない様子。
レンズなどスマホ用部品の遼寧中藍電子科技は中国のスマホメーカーを顧客にしているが、今後日本メーカーへの食い込みを図るため今回出展。福島県須賀川市に金型工場がある。
パワーステアリングポンプなど自動車部品の阜新徳爾汽車部品はまだ日本の自動車メーカーへの納入実績はない。今回の出展はまだを手探りの状態という。
来月幕張メッセで開催の「オートモティブ ワールド」、10月の「名古屋オートモティブ ワールド」に相次ぎ参加が決まっており、日本の自動車メーカーとの関係を築くことが急務、としている。