2023.09.05 AIと専門家がダイエット支援、継続性を徹底追求 issinが新サービス提供
実証実験では、95%の人が減量に成功し、プログラム継続を望む声は100%に達した
“ステルス家電"として話題の体重計「スマートバスマット」を手掛けるissin(イッシン、東京都文京区)が5日、地方自治体や企業向けに、人工知能(AI)と専門家による助言を組み合わせてダイエットなどを成功に導く新サービスの提供を開始した。年内には一般向けにも提供を開始する計画だ。
提供を開始した「スタイルアッププログラム」は、ダイエットなどの生活習慣病の改善で最大の課題となる「継続性」を徹底的に追求した内容で構成。スマートバスマットで体重を管理しつつ、無理な食事制限や運動、手間のかかる記録などを省き、続けられるシンプルさにこだわって設計。1年かけて開発した。
特徴的なのは管理栄養士や薬剤師、理学療法士などの専門家チームとAIが連携し、専属コーチとしてサポートすることだ。AIと専門家チームが連携したサービスは業界初という。5月から3カ月間、30人程度の被験者を対象に沖縄県読谷村で実施した実証実験では、体重は3.5キログラム減、BMIは1.3ポイント減という成果が出た。
サービスは3カ月程度の期間で1ユーザー当たり2万円ほどを想定。一般向けはさらに利用しやすい価格設定も検討する。「早期に2桁万人のユーザーを獲得したい」(寺田博視取締役)。また、スマートバスマット以外の体重計でもサービスを利用できるようにする考えだ。
一般向けのサービス提供に向け、issinが連携する30人程度の専門家を年内には100人程度にまで増やす。今後は睡眠に関する新サービスの開発も検討している。
(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)