2023.09.05 中国からのインバウンド、医療でも アリババが「ツーリズム」の新事業

発表のもよう

 アリババグループは、中国最大級の越境ECプラットフォーム、Tmall Global(天猫国際)を活用し、日中医療ツーリズムの新事業を開始すると発表した。医療のオンラインサービスに精通した中国企業と連携。モールへの開店・進出、開店後の店舗運営を支援していく。

 中国では、海外旅行の需要と輸入商品への購買意欲が回復し、コロナの脅威にさらされた経験から、「自らの健康は自らが守るもの」という健康に関する意識がより強くなっている。また、生活水準の向上とともに、自身と家族の健康に対する関心が非常に高くなってきているという。

 同モールでは、日本の医薬品やサプリメントも非常に人気で、よく売れている。実際、日本のあるサプリメントの大手は「中国からの需要が多い」と手応えを話す。また旅行プラットフォームで、海外旅行の商品の売り上げからみると、日本は最も人気のある海外旅行先として選ばれている。

 こうして活況を呈する健康需要と日本への旅行需要を踏まえ、優れた商品だけではなく、高品質なサービスが中国の消費者に届けられるように取り組む。

 新たに展開する「医療ツーリズム」事業では、世界に先駆け日本が最初の投入国。第1段階として、病気を未然に防ぐための予防医療である早期発見の検診や健康診断といった医療サービスを提供する。「医療」のキーワードで、日本と中国を結び付けるサポートを進める。

(6日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)