2023.10.03 岸田政権、デジタル行財政改革の推進へ 「課題発掘対話」、教育課題に焦点
デジタル行財政改革に関する課題発掘対話に臨む岸田首相(左)と河野デジタル行財政改革担当相=3日、東京都千代田区
岸田文雄首相が政権の重要課題と位置付ける「デジタル行財政改革」に関する政府と有識者が意見交換会が3日、東京都千代田区のデジタル庁で初めて開かれた。教育現場で抱える課題の発掘に向けて、議論を深めた。改革推進に向けて今後も、複数の対話を重ねたい考えだ。
同日に開催されたのは、デジタル行財政改革に関する「課題発掘対話」の第1回。岸田首相のほか、河野太郎デジタル行財政改革担当相らが出席。埼玉県の戸田市教育委員会やリクルートなどから有識者も参加した。
参加者は、教育を支えるデジタルインフラの整備や教員の業務負担軽減といった課題に注目。多様な子どもたちと向き合う課題にも焦点が当たり、「デジタルの力も借りながらオーダーメードの教育を行う必要がある」といった意見などが挙がった。
岸田首相は議論を振り返り、「『教育ならではの難しさ、あるいは課題もあるんだな』と感じ、『教育ならではの可能性もあるんだな』とも感じた」と述べた。河野氏の役割にも触れ、「現場の声を丁寧に聞きながら、利用者起点の考え方に立ってデジタル行財政改革を強力に進めてほしい」と力を込めた。
岸田首相は、行政のデジタル化と行財政改革を一体的に進める「デジタル行財政改革会議」の初会合を11日に開くことも表明した。
(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)