2023.10.04 NTTコム、AI新時代のデータセンターサービス提供へ 液体で冷やす方式

 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は4日、液体で冷やすサーバーの置き場を提供する「省エネ」型のデータセンターサービスを2024年度中に始めると発表した。

 今回のサービス「Green Nexcenter(グリーン・ネクスセンター)」は、場所やラックの提供に加えて1次的な保守も行う「コロケーション」。プロセッサーに取り付けた冷却プレート内に冷媒となる液体を循環させて冷やす「液冷方式」に対応する。

 同方式のサーバーに対応した商用コロケーションサービスは国内で初めてという。

 第1弾として、「横浜第1データセンター」の設備の一部を改修し、サービスを提供。京都府内で計画中のデータセンターにもサービスを展開する予定だ。

 多大な計算資源が求められる生成AI(人工知能)などの普及で、データセンターで消費する電力の増加に拍車がかかっている。それに伴い、発熱量が多いサーバーの冷却方法を見直す動きが活発化している。NTTコムはサーバーの冷却に必要な電力を削減するほか、要望に応じて再生可能エネルギーも利用し、脱炭素化に貢献したい考えだ。

 (後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)