2023.11.17 ラピダス、海外と関係強化 テンストレントと提携、シリコンバレーには拠点

ラピダスとテンストレントの提携の発表

 半導体新会社ラピダスが、海外との関係強化を進めている。半導体設計を手掛けるカナダの新興、テンストレントとの業務提携を17日に発表。米シリコンバレーへの拠点開設も表明。仏機関との連携なども含めて進めるもようだ。

 テンストレントは、RISC-Vプロセッサーや、AI向けコンピュータを構築する次世代コンピューティングカンパニー。今回のパートナーシップで、最新鋭のエッジデバイス開発を加速させる。

 ラピダスは「IP分野の連携も今後積極的に推進し、最先端LSIファウンドリの実現を通じて日本の産業力の強化に貢献する」としており、テンストレント側からの製造受託などが見込まれる。

 ラピダスは米IBMから技術供与を受けるなどしており、小池淳義社長は先ごろ、ベルギーのimec(アイメック)が東京都内で開いた旗艦イベントで講演。こうした取り組みが順調であると説明し、異種チップ集積(ヘテロジニアスインテグレーション)を進める方針を示している。(20日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)