2023.11.24 【電波時評】在庫政策見直しによる安定生産に期待

 電子部品メーカー各社の中間決算がほぼ出そろった。企業により強弱はあるが、全体として産機市場向けビジネスの停滞が目立つ。背景には市場での在庫調整が想定以上に長期化していることが挙げられる。

 産機市場向け電子部品市場は2022年の秋以降に調整色が強まり、23年の年明け以降はさらに市況が悪化。当初は22年度4Q(23年1~3月)から23年度1Q(同4~6月)にかけての底打ちが予想されたが、2Q(同7~9月)も回復の兆しが見られず、...  (つづく)