2024.01.10 【電子部品総合特集】全国電子部品流通連合会 各地区協議会の24年取り組み 中部電子部品流通業協議会(CEP)坂 明憲会長
坂 会長
セミナーなどでDX化を支援
2023年は半導体ショックも明け、供給不足も昨秋までには、ほぼ解消されたようだ。
中部の製造業は調達難から一転、国内外の一部の景気回復の遅れによる取り込み過ぎた電子部品の在庫調整局面に入り、停滞していると感じる。自動車産業界においてはフル生産が続き、先に在庫調整局面も抜けて需要が復活し、好調に推移すると期待する。
大手部品メーカー各社の話では、24年春以降の需要回復を期待しているが、米国、中国の設備投資には不透明感が強く、需要回復が遅れるという想定も必要と思われる。
今年も半導体市場の成長の期待はあるが、この地域への貢献は今年後半以降になるという話が聞こえてくる。
このような景気鈍化の局面でも中部地域での中小企業の採用は厳しい状況が続いており、業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化の必要性は増している。
CEPでは会員企業の皆さまに少しでもDX化の支援ができればと考え、昨年11月のセミナーでは「動画配信プラットフォーム」の紹介と1年間の試用期間を提供した。
採用のたびに必要となる教育・指導を動画に保存、配信することで、採用機会の損失や教育の効率化に貢献できればと考えている。
今年も動画配信のコンテンツの追加やセミナーに加えて、さらなるDX化への提案を会員企業の皆さまにできればと思っている。
今年一年、中部地区のサプライチェーンの成長と安定を期待している。