2024.03.18 パナソニック補聴器、最上位モデルを投入 会話音際立つ新機能搭載

充電ケースに置くだけで簡単充電

耳かけ型補聴器「R5シリーズ」最上位モデルWH-R59耳かけ型補聴器「R5シリーズ」最上位モデルWH-R59

 パナソニック補聴器は、耳かけ型補聴器「R5シリーズ」(昨年10月発売)に、会話音を際立たせる新機能を搭載した最上位モデルWH-R59を2月下旬から投入した。両耳で100万円を超える高額モデルながら、計画以上の販売で推移しているという。

 日本では、高齢化が加速する一方で、補聴器の普及率が伸び悩んでいる。日本補聴器工業会の調査では、国内の補聴器の普及率はわずか15.2%に過ぎず、欧米の普及率(30~50%)と比べても低い状況だ。

 補聴器を使用しない理由の中には、「騒音下では役に立たない」、「雑踏の中での会話が難しい」、「恥ずかしい」、「形やデザインがよくない」といった不満があがる。

 こうした背景を踏まえ開発したのが、「聞こえの進化で人とつながる」をコンセプトとする「R5シリーズ」だ。今後、劇場や電車など公共施設での活用が期待されるBluetooth新規格「LE Audio」に対応した。

 テレビやスマホ、タブレットなどの「LE Audio」対応機器との接続により音声が直接届き、周囲の雑音の影響を受けずに聞きたい音をよりクリアにし、聞こえの不満となっていたさまざまな場面で、より快適な聞こえを実現した。

 一般的な電池交換式補聴器のように小さなボタン電池を扱う手間がかからず、充電ケースに置くだけで簡単に充電できる。

 カラーバリエーションは6色を用意。また、スイッチやボタンを本体表面からなくした密閉構造で、汗や水、ホコリに強く、故障しにくい。

 価格は両耳120万円/片耳65万円(非課税)となっている。(20日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報の予定です)