2020.05.11 【調理家電特集】巣ごもり需要拡大で注目

 調理家電は、IHジャー炊飯器やオーブンレンジをはじめ、〝ほったらかし家電〟として注目を集める自動調理鍋や、専門メーカーをはじめとして参入が活発なオーブントースター、ホットプレート、ハンドブレンダー、ジューサーミキサー、ホームベーカリなど、普及価格帯の商品から高級ゾーンまで、幅広い提案商材がそろう。

 昨今は新型コロナウイルス感染拡大の影響で在宅の時間が長くなり、家庭で手作りの料理をする機会が格段に増えて、調理家電への注目も集まっている。

 パンやケーキ作りなどのため、小麦粉やバターなどスーパーで品薄となる食材も増えており、巣ごもりに関わる需要は幅広い品目にわたっている。

 調理家電商品では、大手メーカーはもとより専業メーカーも含め、市場に参入するメーカーも多く、多彩な商品がそろってきた。巣ごもり需要が拡大することで、従来の内食ニーズの高まりにプラスする形で販売が伸びる商品も多い。

 主力の商品である炊飯器やオーブンレンジよりも現状では、ホットプレート、自動調理鍋、ホームベーカリ、ハンドブレンダーなど、脇役の商品に注目が集まっているのが特徴だ。

 特にホットプレートは各社で売上げが伸びている商品の一つで、小中学校等の休校措置などで在宅時間が増える中、子どもたちのストレスもたまるため、家族一緒に楽しくホットケーキを作る、といった活用例が増えているようだ。

 こうした時期、家でも楽しく過ごすための様々な工夫の一つとして、調理家電を効果的に活用し、ストレス解消と家事負担の軽減を両立するような使い方が、新たな需要創造につながっている。調理家電は多彩な商品がそろっており、今後も様々な需要を喚起する機会が増えそうだ。