2024.10.02 【東海・北陸特集】北陸技術交流テクノフェア2024が同時開催

新幹線開業を契機に新たなテクノロジーとビジネスを創造へ(昨年の模様)

革新的テクノロジーと新ビジネスを創造

 北陸最大級の「北陸技術交流テクノフェア2024」(技術交流テクノフェア実行委員会主催)も同時開催となる。Web開催は11月29日まで。

 同フェアは、業種・分野・地域を超え、さまざまな企業・大学・研究機関などが一堂に会する北陸最大級の総合展示会で、今年で開催35回目を迎える。産学官の技術連携を促進し、革新的なテクノロジーと新たなビジネスを創造することで、社会課題に対処し、持続可能な社会の実現を目指していく。

 特別企画展のテーマは「持続可能な経済・社会を促進する次世代テクノロジー」「北陸新幹線沿線都市の技術展」。今後大きな成長やビジネスチャンスの可能性が見込める分野など、時代に合ったテーマを設定している。

 展示会の出展者数は、195社・団体(266小間)で過去最多(9月25日時点)。北陸新幹線沿線地域(石川、富山、長野、群馬、埼玉、東京)からの出展社が昨年から19社増加し81社になった。

 特別企画展「持続可能な経済・社会を促進する次世代テクノロジー」には11社が出展。再生可能エネルギーや環境負荷の低減・カーボンニュートラルを目指す技術に加え、モノづくりの生産性向上やコスト削減などに寄与する革新的な技術やソリューションを展示し、来場者と出展者に対して環境への配慮と経済性の両立に向けたヒントを提供する。出展内容(一部)は、放熱塗装材、自動外観検査装置、CO₂見える化システムなど。

 「北陸新幹線沿線都市の技術展」には7社が出展。北陸新幹線福井開業を契機に、福井県と新幹線沿線地域(長野、高崎、さいたま商工会議所)との技術連携や経済的な結びつきを強くしていくため、沿線会議所に所属しているモノづくり企業を誘致し、出展者との交流を促進する。出展企業の一部は、機能性蛍光ガラス、切削技術、かにクレーンなどを紹介する。

 記念講演会は、17日午前11時から午後0時30分まで、福井県産業会館本館2階で開催。慶応義塾大学理工学部教授の栗原聡氏が「人工知能最前線~AIと人間の未来~」をテーマに講演する

 また、同日午後1時30分から同3時まで、帝人代表取締役社長執行役員CEOの内川哲茂氏が「未来の社会を支えるサステナビリティ経営」について講演する。

 そのほか、研究機関や大学・高専、民間企業が保有する技術シーズや研究成果、最新製品、事業化事例についてプレゼンテーションを実施し、PRと技術交流の促進を図る。21社が参加する。

 学校との連携企画の一つは、地元学生対象の企業ブース巡回。参加企業は146社、学生は9校から。もう一つは、県内大学の留学生らと出展企業との交流機会の提供。学生が県内企業の強みや魅力を理解し、県内企業への就業意欲の醸成につなげる。参加大学は、福井大学、福井県立大学、福井工業大学、金沢大学。

 テクノフェア開催時には、再生可能エネルギーを使用する。