2024.11.13 楽天グループ、1~9月連結は8.5%増収
楽天グループの2024年12月期第3四半期(1~9月)連結決算は、売上収益(売上高)は前年同期比8.5%増の1兆6176億円、最終損益は1503億円の赤字だった。赤字幅は前年同期の2084億円から縮小。第3四半期(3Q)単期では営業損益が5億円の黒字となり、20年に携帯電話事業に本格参入して以降、初めて黒字化を達成した。
三木谷浩史会長兼社長は「第3四半期の売上成長の40%が楽天モバイルに起因しており、グループ全体の成長のブースターになっている」と自信をにじませた。
モバイルは、10月に契約回線数が800万回線を突破するなど通信料収入が着実に伸長。売上高は同13.5%増の3007億円、営業赤字は1681億円で赤字幅は同825億円縮小した。
インターネットサービスは、国内の旅行予約サービスは鈍化したものの、米国のオンラインキャッシュバックサービスが好調で増収増益。フィンテックも楽天カードが会員基盤と客単価の拡大でショッピング取扱高が6兆円を突破したほか銀行、証券など各サービスも伸長し増収増益だった。
通期連結業績予想は据え置いた。