2025.01.06 【年頭所感】ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA) 沖津雅浩会長
沖津 会長
業界全体の方向性合わせ連携
経済安全保障・環境・循環経済を強化
昨年5月に当協会長に就任して以来、半年以上が経過した。この間も急速に変化するビジネス環境や多くの課題に直面してきたが、同時に社会全体がコロナ禍からの回復を果たし、新たなビジネスモデルや働き方の確立に向けた取り組みが着実に進展している。国際情勢の不安定さや社会構造の変化は依然として影響を及ぼしているものの、これらの課題を乗り越えることで、業界全体の発展につながるものと考えている。
このような状況下、JBMIAでは2024年度の基本方針として、以下の三つのテーマを掲げた。
・サステナブルな社会基盤の構築に向けた取り組みの推進
・産業競争力向上を目指したイノベーションの推進
・グローバルな変化に対応した安心・安全なオフィス環境の実現に向けた取り組みの推進
これらのテーマに基づき、当協会では業界全体の方向性を合わせ、官公庁や他団体との連携強化に取り組んでいる。昨年は外務省の基金を活用し、事務機器のさらなる普及促進を目的に「マルチメディア機器の安全性、EMCおよびエネルギー効率の適合性評価のためのトレーナー能力開発プログラム」のASEAN10カ国への提供を開始した(2年計画で25年も継続)。また動脈物流委員会の共同配送では、経済産業省および国土交通省などが主催する、24年度物流パートナーシップ優良事業者表彰において「物流DX・標準化表彰」(経済産業省)を受賞し、社会課題解決に向けた取り組みを評価していただいた。
本年もより戦略的に活動を進めている。とりわけ重点分野として次のような取り組みを強化する。
・経済安全保障=行政や関連団体との連携を強化し、国際情勢の影響を受ける複雑な課題への対応
・環境=国内外の政策動向を早期に把握し、重要テーマへの取り組みを強化
・循環経済=社会課題に貢献できる仕組みの検討
組織改編へ準備
これらの重点テーマを業界として機動的かつ強力に推進するため、本年4月からの組織改編に向けて準備を進めている。本取り組みは、私たちが持続可能な社会の構築に貢献し、社会が直面する課題に的確に対応するための基盤となる。