2025.01.09 【電子部品総合特集】全国電子部品流通連合会 各地区協議会の25年取り組み 中部電子部品流通協議会(CEP)坂明憲会長
坂 会長
「生成AI」の試験運用を実施
2024年の中部地区の動向は、自動車メーカーの認証不正問題や景気停滞の影響で自動車生産数が前年割れとなり、地区の製品出荷数を停滞させた。
在庫調整も自動車業界以外では後ろ倒しとなって、調整局面が続いている。
25年も北米市場のコスト高や政策、中国の景気に影響を受け、先行きは不透明なままと考える地域の企業が多いようだ。
そのような中、24年11月に日本最大級のオープンイノベーション拠点「STATION Ai」が、名古屋・鶴舞に誕生した。スタートアップ企業の創出育成、オープンイノベーションの促進を目的にさまざまな支援サービスが提供され、700社を超える国内外のスタートアップ企業、パートナー企業、VCなどの支援機関や大学が参画し新規事業創出に取り組んでいる。日本経済をけん引する産業の集積地である愛知・東海エリアの既存産業と新規事業を融合させ、新たな価値を生み出すハブとなるよう期待している。
CEPにおいても新しい試みとして会員企業の課題解決のために「不動在庫運用」に取り組みたいと考えている。昨年12月には「生成AIの活用について」の紹介を、第1回セミナーとして開催した。
第2回の開催を今年4月に予定し、業界課題である「不動在庫運用」の情報共有を目的として会員各社への「生成AI」の試験運用を実施する。
さらに今年は「生成AI」のセミナーだけにとどまらず、運用と実績を会員企業に提供していきたい。
今年一年、中部地区のサプライチェーンの成長と安定を期待している。