2025.01.16 ハノーバーメッセ ドイツで3月に開催 テーマは持続可能性
開催概要について説明した主催者やゲストら
独ハノーバーで開催される世界最大規模の産業技術展「ハノーバーメッセ 2025」(ドイツメッセ主催)の概要が16日、ドイツメッセ日本代表から発表された。会期は3月31日から4月4日まで。世界70カ国から4000社以上の出展を見込む。デジタルエコシステムなどに関連して、AI(人工知能)も重要な展示になりそうだ。パートナーカントリーはカナダで、200社以上の企業が最新の製品や技術を紹介する。
今年のテーマは「産業変革―持続可能な産業の活性化」。製品展示だけでなく、エコシステムも提示する。生産プロセス最適化のための新素材や、水素・燃料電池などのエネルギーシステムも展示する。
エネルギーの効率化では、コンプレッサーや真空技術も重要。ロボット工学の分野も、生産性向上やコストの削減など、さまざまな可能性がある。国際貿易や投資についてディスカッションする場も設ける予定。
スタートアップエリアも見どころの一つ。ドイツメッセのグローバルディレクターを務めるバシリオス・トリアンタフィロス氏は「強くてユニークな日本のスタートアップも招待したい」と、ドイツとカナダに加えて日本のスタートアップの参加を呼び掛けた。
製造業の国際的なサプライチェーンには、エネルギー問題や信頼性などの課題もあり、デジタル化によってビジネスモデルも急速に変わってきている。トリアンタフィロス氏は「ハノーバーメッセは単にイベントではなく、変革のホットスポットだ。政治家にとっても重要」と力を込める。
昨年は150カ国から13万人以上が来場し、4000社の企業が出展。うちスタートアップは300社だった。