2025.02.04 再生複合機を相次ぎ発売 複合機各社、資源循環型戦略を加速

富士フイルムBIは、オランダに「サーキュラー マニュファクチャリング センター」を開設富士フイルムBIは、オランダに「サーキュラー マニュファクチャリング センター」を開設

リコーは部品リユース率を大幅に高めたA3カラー複合機を1月末から発売リコーは部品リユース率を大幅に高めたA3カラー複合機を1月末から発売

 複合機各社は、部品のリユース率を高めた再生複合機を相次ぎ発売するなど、循環型社会に対応した商品作りを加速している。

 リコーは、部品リユース率などを大幅に高めたA3カラー再生複合機「RICOH IM C4500F CE」「同C3000F CE」を1月21日に国内で発売。順次、海外展開する。会見でリコーデジタルプロダクツビジネスユニットの成海淳WP事業本部事業本部長は「リニアエコノミーからサーキュラーエコノミーへ転換していく」と、環境型モノづくりへの転換を強調した。

 富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)は、再生複合機として業界最多となる12機種をラインアップしている。昨年7月に発売したA3カラー複合機の「ApeosPort-Ⅶ CR」シリーズは部品リユース率最大84%(重量比)を実現。新品として品質を保証する。

 キヤノンは、部品のリユース率を約95%まで高めた再生複合機の販売を開始した。回収した複合機の稼働年数や故障履歴、プリント枚数などの稼働データに基づき、部品の再使用の可否などを自動判定することで実現した。

 コニカミノルタは昨年10月、国内のデジタル印刷システムの生産拠点の使用電力を100%再エネ由来とし、トナーを除くグローバルの生産拠点の全てで再エネ100%を達成した。

 セイコーエプソンは、「エプソンのスマートチャージ」戦略を展開。インクジェット方式の特徴である低消費電力などで環境負荷低減を実現するラインインクジェット複合機に注力する。(5日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)