2025.05.21 太陽HDがエレクトロニクス事業戦略を発表 SR市場拡大し持続的成長

成長戦略を説明する峰岸上席専務

迅速な新製品上市と新規事業創出  

 太陽ホールディングス(HD)は20日、東京都内でエレクトロニクス事業戦略発表会を開催し、同社グループのエレクトロニクス事業の概要や戦略を説明するとともに、車載パワー半導体向けの次世代放熱ペースト材料新製品を発表した。

 エレクトロニクス事業は同社が手掛ける3事業(①エレクトロニクス②医療・医薬品③ICT&S)の一つで、同事業の2026年3月期売上高は815億円を見込む。同社はプリント基板の表面を保護する絶縁材であるソルダーレジスト(SR)の世界トップメーカーとして、エレクトロニクス分野の技術革新に貢献している。

 登壇した峰岸昌司上席専務執行役員エレクトロニクスカンパニーCTO(太陽インキ製造社長)が、事業概要とエレクトロニクス事業戦略を説明。「当社グループの売上高は15年からの10年間で482億円から1190億円に増加したが、エレクトロニクス事業に関しても10年で約2倍の売上高を示している。同事業の海外比率は96%に達する」と話す。

 エレクトロニクス事業では、SRの市場を拡大し新製品・新規事業を立ち上げることで、事業の持続的な成長を目指している。

 峰岸上席専務は、同事業の成長戦略について、「SRの顧客基盤強化のため、既存のPCB(プリント基板)市場での認定・シェアの維持に努めるとともに、D...  (つづく)