2025.02.07 太陽誘電、4~12月連結はコンデンサー12%増収

 太陽誘電の2025年3月期第3四半期(24年4~12月)連結決算は、情報機器や情報インフラ・産業機器を中心とした在庫調整からの回復や円安効果により、増収増益となった。通期連結業績予想の上方修正も行った。

 製品別売上高は、コンデンサーは情報機器、自動車、情報インフラ・産業機器向けの売り上げが増加し、前年同期比12.1%増と大きく増加。インダクターも民生機器や情報機器向け売り上げが増加し、同8.2%増となった。複合デバイスは通信用デバイス(FBAR/SAW)や回路モジュールの売り上げが減少し、同31.7%減。

 同社は、3Q累計実績と今後の需要予測、為替の動向などを踏まえ、通期連結業績の売上高および各利益予想をそれぞれ増額修正した。また、4Q(1~3月期)に通信デバイス事業改善のための事業構造改善費用10億円を特別損失に計上する見込み。