2025.02.10 「何でもありの覚悟で」 万博協会、チケット販売を強化

会見する機運醸成委員会の松本委員長(左から4人目)

大屋根リングを使った新キービジュアル(総会資料より)大屋根リングを使った新キービジュアル(総会資料より)

 日本国際博覧会協会(万博協会)は10日、万博への関心を高めることなどを目指す「機運醸成委員会」の第5回総会を開催した。昨年9~11月の第2期PR重点期間を総括するとともに、今年2月から開幕時の4月にかけて行う第3期PR重点期間の方針を話し合った。

 第2期では、万博の具体的な魅力やワクワク感を盛り込んだ広報発信コンテンツの拡充や、「なぜ万博を開催するのか」を訴求するステートメントを発信。メディアへの露出を高めた。

 第3期では、3月スタートの当初予定を2月に前倒しし、万博の意義や魅力、具体的な内容を、ターゲット層を意識して発信していく。世界最大級の木造建築「大屋根リング」をモチーフにした新しいキービジュアルを制作、今月中旬から順次展開していく。

 機運醸成委員会の松本正義委員長(万博協会副会長)は総会後の会見で「今回が最後のPR期間になる。会期が迫れば何でもあり、の覚悟でやり通す」と、開催に向けての意欲とチケット販売の決意を述べた。

 万博協会は、入場チケットが購入しにくいという苦情が増えている点についても、対応する方針を示した。チケット購入サイトの改善やコンビニで購入できる点を広くPRするとともに、旅行会社との連携を深め、国内外の販売チャンネル拡充などに取り組んでいく考えだ。