2025.05.22 上新電機、新体制で家電事業再建 中計最終年度で増収増益目指す
説明する金谷社長
関西で一番売る〝電器屋〟へ
上新電機は、中期経営計画「JT-2025」の最終年度となる2026年3月期連結業績で増収増益を目指す。6月下旬の株主総会で承認後、社長交代を含めた新役員体制への移行や26年4月から「Joshin」への商号変更なども予定されている。24年度苦戦した家電事業の再建に新体制で取り組んでいく。
25年3月期通期連結決算は、減収減益。家電カテゴリーが低迷したことに加え、販売費および一般管理費の支出が増加した。
一方、第4四半期(25年1~3月)は、配送や設置を伴う大型家電の販売が好調に推移したことで増収増益。4~12月までのダウン傾向を反転した。店舗が主体となって運営していく「自律型の組織運営」(高橋徹也副社長)を進めたことが成果につながった。また、EC販売は自社サイトを柱とした収益力改善と下期から出店先への販売も拡大したことで、増収となった。
店舗展開は、ドミナント戦略を推進し、「Joshin」ブランド直営店を強化。ソコラ所沢店(埼玉県所沢市)や奈良店(奈良市)など6店を新規出店し、3月末... (つづく)