2025.06.05 東芝、AIで設計したパワー半導体 熱抵抗2割低減、長寿命実現 冷却システムサイズ6割低減も

新たに開発したモジュールの外観

 東芝は、絶縁基板に樹脂を用いた炭化ケイ素(SiC)パワー半導体モジュールを新たに開発した。セラミック絶縁型に比べ低コストで熱疲労に強く長寿命化でき、樹脂絶縁型の課題だった熱抵抗の高さも改善。既存のセラミック絶縁型に比べ熱抵抗を21%低減した。大きな冷却装置が不要で省スペース化を図れる。人工知能(AI)を生かした設計最適化技術の採用が奏功したとする。

 SiCパワー半導体モジュールはシリコン(Si)製に比べ高電圧、大電流に対応し...  (つづく)