2025.06.26 ヤマダがイオンとコラボ、東京に大型店 27日オープン

「くらしまるごと」提案を目指した新店の店内

ファミリー層の来店を見込みおもちゃコーナーを充実ファミリー層の来店を見込みおもちゃコーナーを充実

オープン前日の26日にはセレモニーを実施オープン前日の26日にはセレモニーを実施

 ヤマダデンキが、家電から家具、リフォーム商材などを扱う大型新業態店「テックライフセレクト足立竹の塚店」(東京都足立区)を27日にオープンする。新店にはインショップ形式でイオンスタイルが出店。オープン前日の26日にはセレモニーを実施し、ヤマダホールディングスの山田昇会長兼CEO(最高経営責任者)ら幹部が出席するなど、戦略的な新店であることを印象付けた。

 新店は、ヤマダがイオンに出店を呼びかけて協業が実現。イオンとのコラボは東京では2店目になる。イオンの出店により、幅広い客層の来店に加え、来店頻度の増加も狙う。両社が協業し、「衣・食・住」の食と住をカバーする戦略だ。

 1階には食品などを扱うイオン、2、3階に家電やリフォームなどを展開するヤマダか売り場を構える。山田会長は「テックライフセレクトは、従来のテックランドと比べ約2.5倍の広さになる。子どもから大人までさまざまなニーズに応える店舗だ」と力を込めた。

 新店は、6月6日にオープンした横浜本店(横浜市戸塚区)に続く、テックライフセレクトとして39店目。約1万平方メートルの店内は、週末にファミリー層が多く来店することを想定し、家電やおもちゃを充実させた売り場構成にした。駐車場は4、5階に250台、近隣に120台の計370台を確保。店長含め132人の体制で臨む。

 東武スカイツリーライン・竹ノ塚駅周辺では、家電量販店の競争がにわかに激しさを増している。2023年6月には竹ノ塚駅から徒歩10分ほどの立地にケーズデンキが出店しており、ヤマダが大型店を展開することで商圏内でのシェア争いが過熱するはずだ。ヤマダは、ドラム式洗濯機などヤマダオリジナル商品の拡充やリフォームの提案など、「くらしまるごと」戦略を軸に固定客を増やすことを目指す。

 ヤマダに先駆け、イオンは26日にオープン。セレモニーでイオンリテールの古澤康之社長は「食品から日常生活の商品まで、ワンストップでそろえることができる。私たちの力が発揮できる店になる」と力を込めた。