2025.10.20 【あかりの日特集】身の回りのあかり、目を向けるきっかけに 日本照明工業会 熊澤龍也会長
10月21日は「あかりの日」。1879年10月21日にトーマス・エジソンが実用的な白熱電球を発明したことを記念して、1981年に「あかりの日」と制定している。日本照明工業会、日本電気協会、照明学会の3団体は、「あかりの日」委員会を編成し、あかりへの関心を高める啓発活動を推進し、今年で45年目を迎えた。
今般、照明について「2027年問題」などメディアなどで取り上げられている通り、蛍光ランプは微量ながら水銀を含んでいることから、28年1月1日以降は一般照明用蛍光ランプの製造・輸出入が禁止となる。照明の光源は、エジソンが発明した白熱電球から、効率の良い蛍光ランプへと変わり、そしてその蛍光ランプが姿を消すことになった。
80年余りの長きにわたって私たちの生活に浸透していた蛍光ランプはLEDへと推移しているところだが、市場にはまだLEDが使われていないところが多く残っている。あかりの日を契機に、身の回りのあかりに目を向け、蛍光灯器具については計画的にLED照明に切り替えを実施してもらえればと思う。
今年は大阪・関西万博が開催され、大屋根リングのライトアップも夜間の万博に彩りを添えるなど、改めてあかりの役割を感じることができた。身の回りのあかりが私たちの心を癒やしたり、季節を感じたり、あるいはあかりが創り出す影の空間が大きな意味を持ったりと、あかりにはあかり取り以外の効果がたくさんある。あかりでもっと生活を豊かで便利に、そんな思いで私たちはこれからのLED照明「Lighting 5.0」を提唱している。LED照明に交換する際には、Lighting 5.0製品を取り入れてもらい、より良い照明環境での生活を享受してもらいたい。
あかりの日に、身の回りのあかりについて改めて目を向けることで、あかりの役割について気付いてもらいたい。