2025.10.19 第25回「あかりの日」全国小学生ポスターコンテスト 最優秀賞受賞者らの表彰式開催

受賞者の田原さん(前列右から2人目)と八木橋さんを交え、記念撮影する関係者たち  

タレントのパックンことパトリック・ハーラン氏による受賞者へのインタビューも行われたタレントのパックンことパトリック・ハーラン氏による受賞者へのインタビューも行われた

表彰式に出席したJLMAの熊澤会長表彰式に出席したJLMAの熊澤会長

 日本照明工業会(JLMA)と日本電気協会、照明学会の3団体で編成する「あかりの日」委員会は、あかりをテーマにした「第25回『あかりの日』全国小学生ポスターコンテスト」を実施。18日には東京スカイツリー(東京都墨田区)で、最優秀賞と審査員特別賞を受賞した小学生を招いて表彰式が行われた。

 今年度は、全国から447点の応募があった。最優秀賞に選ばれたのは、神奈川県のアトリエENDO所属で小学1年生の田原ゆず季さんの作品。温かいあかりの中に友達や家族の笑顔があふれる様子を描いた。田原さんは「初めて最優秀賞をもらって嬉しかった」とコメントした。

 審査員特別賞は、山形県の山形ふれあい絵画教室所属で小学5年生の八木橋花映さんが受賞した。父親の実家がある青森県の「ねぶた祭り」を見て迫力に感動したことを思い出し、ねぶたのあかりを工夫して描いた作品だ。

 JLMAの熊澤龍也会長は、25回続く全国小学生ポスターコンテストを振り返り、「当たり前にあるあかりについて『あかりって何だろう』と考えてもらえる貴重なきっかけになっている」と話した。

 さらに熊澤会長は、蛍光灯の製造と輸出入が2027年末までに禁止になるという「大きな転換期」にも触れながら、同工業会が提唱する新時代のあかりの概念「Lighting 5.0」に言及。その普及活動を通して、空間を明るくする機能を超えて「健康」「安全」「快適」「便利」という新しい価値をもたらす照明を広く啓発するとともに、付け替えに伴って廃棄される蛍光灯への対策といった環境問題への取り組みにも意欲を示した。

 受賞した作品を含む41点の入賞作品は「あかりの日」のホームページに掲載されるほか、31日まで東京スカイツリーの5階エレベーター出口フロア到着ロビーに展示される。

 同委員会は、毎年10月21日を「あかりの日」と定め、照明の意義を確認し正しい照明知識を啓発しようと今回のポスターコンテストを開いている。