TDKは、日本IR協議会が選定する「IR優良企業賞2025」で、「IR優良企業賞」を受賞した。同社が同賞を受賞したのは、2005年以来20年ぶり。

IR優良企業賞は、IRの趣旨を深く理解し、積極的に取り組み、市場関係者の高い支持を得るなどの優れた成果を挙げた企業を表彰するもので、今年で30回目。審査対象は日本IR協議会の会員企業のうち株式を公開している企業で、25年の応募企業は371社。受賞企業は、「IR優良企業大賞」2社、「IR優良企業賞」6社、「IR優良企業特別賞」3社、「IR優良企業奨励賞」2社の計13社だった。

　TDKの受賞理由は、近年、経営層と投資家との対話機会やIR活動を拡充させていることや、工場見学会兼事業戦略説明会や社外取締役ミーティングなどの開催を通じて多面的に投資家の理解を深めていることが認められた。ほかに、資本コストや株価を意識した経営に対する意識も高く、事業別ROIC開示や長期ビジョンからバックキャストする経営方式の説明により、事業ポートフォリオ最適化や中長期の見通しを把握しやすい点や、統合報告書や未財務資本説明会を通じて人材や企業文化が企業価値向上にどう結びつくかの説明に取り組んでいるといった姿勢が評価された。