2026.02.27 建物の構造チェック、AIで自動化 パナソニックが新サービス
「テクノストラクチャーAI自動構造チェックサービス」のイメージ
パナソニック ハウジングソリューションズグループのパナソニック アーキスケルトンデザイン(大阪府門真市)は、「テクノストラクチャーAI自動構造チェックサービス」の試験運用を4月から開始する。10月からの本格運用を視野に入れた対応だ。
同サービスは、パナソニック ビルダーズ グループ加盟店である全国350社の住宅会社に対し、図面データをアップロードするだけで、計算根拠に基づいた「構造チェック」と「構造部材の概算数量算出」ができる。
これを活用することで、建物の構造設計の効率化と加盟店の商談スピードの向上を実現し、2026年2月末に累計8万棟を達成する見込みの「テクノストラクチャー工法」建物のさらなる普及を目指していく。
AI(人工知能)を活用しており、加盟店がアップロードした図面データをもとに、計算根拠に基づいた構造チェックを自動で行うため、加盟店は構造の妥当性や部材の概算数量を10分程度で把握でき、プラン検討や概算見積りの精度向上に役立てることができる。
同サービスではPDFの意匠図面(平面・立面・屋根伏図)を画像認識して構造計算に必要な情報をデータ化し、AIが部材を最適配置した上でチェック用の構造計算を自動で実施する。
PDFからの画像認識により意匠CADの種類を問わず対応できるほか、従来は同社内の作業者が同様の確認を行い、返答までに数日を要していた結果を、一般的な住宅規模であれば10分程度で提示できる。
大幅な時間短縮に加え、クラウド上での自動対応により24時間・365日、加盟店自身で構造チェックを行うことができるようになる。
構造強度が不足している部分を早期に確認できることで、間取り変更や手戻りの削減に寄与。自動算出した構造部材数量情報を用いた概算見積り作成により、加盟店の設計効率化と商談スピードを早められる。
近年、施主のライフスタイル多様化に伴い、住宅に求められるニーズが複雑化している。建築形態や構造は、吹抜け、オーバーハング、南面への大開口配置など、構造の実現性評価が難しい仕様が増え、要望が高度化している。
テクノストラクチャー工法は、多様なニーズに応える部材開発と設計自由度の向上に努めてきたが、設計自由度の高さを生かした複雑な構造プランの確認や概算数量の算出には時間を要し、構造設計の効率化や商談スピードの向上などに課題があった。










