2026.03.03 ソフトバンク、AI時代の社会インフラ構築へ「Telco AI Cloud構想」発表

 ソフトバンクは、通信基盤を生かしてAI(人工知能)時代の社会インフラを構築する「Telco AI Cloud構想」を発表した。GPU(画像処理半導体)クラウドによる大規模なAIデータセンター基盤と、AI-RANによるエッジコンピューティング基盤、そしてAIデータセンター向けソフトウエアスタック「Infrinia AI Cloud OS」を統合したAIインフラの構築を目指す。AIの学習・推論処理を最適化し、全国規模の通信基盤を活用した低遅延・高信頼のインフラを提供するのが狙い。

Telco AI Cloud構想のイメージ

 同社は従来の通信事業者の枠を超え、AIインフラプロバイダーとして進化することをTelco AI Cloud構想の目的として掲げている。今回の構想により、通信ネットワークとAI(人工知能)処理基盤を一体化させることで、データ主権性を備えた分散型インフラの実現を図る方針だ。

 Telco AI Cloudは、GPUクラウドと、無線アクセスネットワーク(RAN)にAI機能を組み込んだAI-RANのMEC(Multi-access Edge Computing)基盤、そして統合管理ソフトウエアであるInfrinia AI Cloud OSで構成。GPUクラウドは大規模な学習処理に対応し、AI-RANは通信ネットワークとAI推論処理を結び付ける。Infrinia AI Cloud OSは、AI処理と通信リソースを統合的に制御・管理する機能を担う。

 同社は分散型AIインフラの運用の複雑性に対処するため、GPUからネットワーク、AIワークロードまでを一元的に管理するInfrinia AI Cloud OSの開発を進めている。これにより、学習から推論までのAI処理を最適化し、安全なマルチテナント環境での運用を可能にする。

 Telco AI Cloud構想は、通信ネットワークとAI処理基盤の連携による新たな社会インフラとして、全国規模の低遅延・高信頼なサービス基盤を提供することを目指す。ソフトバンクは同構想を通じて、通信事業を基礎としたAI時代のインフラ構築を加速させたい考え。